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映画




小坂です。
思いがけず、友人にDVDを借りる事が出来たので、早速、見てみました。

富野監督が、いつもと同じように、お客を振り落とそうとする悪意のようなものを感じますね。

「モビルスーツのスペックに興味がある人」
「TV版を死ぬほど見てる人」
「35歳過ぎて未だにガンダムSEED見て真顔で面白いと言っているような精神年齢の低い人」
「TV版の特定キャラクターに思い入れが強くて、物語全体に興味が無い人」
「映像の画質に拘りがあり、物語に興味が無い人」
「映画やドラマの批評で世界観という極めて曖昧な言葉を多用したがる人」
といったような、この映画を、「たかが娯楽作品じゃないか」と笑って済ますことが出来ない精神的に偏った人を、徹底的に排除したいという、悪意のようなものを感じます。(笑)

上記に当てはまるような人は、全然面白く無いと思いますヨ。

まぁ、監督なんだから、観客を選ぶ権利は、十分あると思いますから、ボクはそれでいいと思いますが。

あと、テンポが速い。
なんだろうな、TV版のBPMが90位だとすると、これは140位かな。
こんなにテンポが速い富野作品って、見るのはじめてですね。

で、確かに、物語の構成は、何一つ変わってないのです。
なので、TV版同様、冒頭から、誰かに感情移入できるような、易しい導入部はなっていませんが、不思議と、TV版ほど、物事を高いところから俯瞰しているという雰囲気が、ありません。

TV版は、火星あたりから、地球圏の内戦を俯瞰しているような感覚がありましたが、今回は、もっと低い位置から俯瞰している感じがありますね。

例えば、戦艦の中での会話があるシーンなら、その部屋の上から俯瞰しているようなイメージです。

なので、TV版よりは、各キャラクターの性格付けがはっきりしていますし、主義主張も、わかりやすく伝わってきます。

前述した『Z BIBLE「機動戦士Zガンダム-星を継ぐ者」完全ドキュメント』という本の中で、主人公カミーユ役の声優さんが「富野監督に、今回の映画は、演劇でいうところの再演だと思って貰えればいい、と言われた」と発言していましたが、確かに、これは、再演です。

そうそう、声優さんも頑張っていますね、今回。
5年くらい前の、あるインタビューで、富野監督は、「声優さんの声というのは、ある定型に嵌まった極めて堅い、僕にはサインのようにしか聞こえてこないもの」と発言してます。

これを読んで、「だから僕は、アニメに違和感を感じるんだ」と思ったのと同時に、「この声のサインに共鳴した人が、どっぷりアニメに浸かるんだろうな」と考えました。

なので、Z映画化で、一番心配だったのは、実は声優さんの発声でした。
ガンダム系のゲームやDVD発売で、声優さんが、アムロや、カミーユや、シャアの声を出すじゃないですか、それチラッと聞いて、いつも「こりゃ富野監督が聞いたらサインにしか聞こえないと言うだろうな」と思ってたので、心配してました。

でも、マトモになってましたね。
やっぱり、ゲームや、DVDのCMの時と発声が違います。
特にカミーユがTV版より、格段によくなりました。
ヘッドフォンで聞くと、それがよくわかります。

流石、富野監督。
まさに、舞台の再演です。
しかも、60過ぎの演出家が、演出したとは思えない若さに溢れています。
凄いですね。
俺、道を誤って宮崎アニメのファンにならなくて良かった・・・(笑)
富野監督を信じて、ついてきて良かったよ、ホント。

2作目、3作目も楽しみです。